CSV(=Creating Shared Value共通価値の創造)とは、持続可能な社会へ向けて、企業が社会的課題の解決と事業を両立していくことと考えており、株式会社冨山は、「企業も社会の一員であり、よき企業市民として社会と共生し、社会的課題の解決と事業を両立することでなければ、その持続可能性を維持することができない」ということを強く認識しています。
この考え方は近江商人の経営哲学である「三方よし(買い手よし、売り手よし、世間よし)」の精神につながるものであります。当社はこの「三方よし」を「農家よし、世間(地域)よし、会社よし」に置き換え、農業や社会を取り巻く環境が変遷していく中で、時代を先取りし、変化をチャンスと捉えて、食と農の架け橋にこの精神を掲げ、社の経営理念に取り入れて邁進します。
今後は、垂直統合型モデルの川上から川下まで、日本から中国、東南アジアまで事業範囲を拡大しつつ、3つのキーワードであるトータルソリューションカンパニー・スマートカンパニー・グローカルカンパニーを目指して発展していきたいと思っています。
人口が70億人を超えた今、私たちが住む世界は地球温暖化、水不足、エネルギー価格の高騰、食糧危機、経済格差の拡大など、数々の問題に直面しています。加えて日本農業においては、農家の高齢化、耕作放棄地の増加、後継者難、TPPなど様々に問題を抱えていますが、世界の農業に目を向ければ、いまだに成長産業と位置づけられています。日本農業の発展のためには、世界を視野に入れて連動することが不可欠と考えています。
当社は2020年の冨山があるべき姿として、3つのキーワードを基に、垂直統合型プラットフォームとマルチチャネルのビジネスモデル確立が急務と考えています。